読むのも書くのも暇な人

考えていることや読んだものについて書いていきます。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

散歩

この半月ほど毎朝公園まで行って散歩するのにハマっている。朝6時すぎの公園というのは意外に賑やかで、愛犬家やらラジオ体操の人々やら、太極拳をやる人、剣舞をやる人、一人黙々と筋力トレーニングをやる人、無理やり連れてこられた小学生、徹夜で飲んでひ…

ブログを書くようになって、文字だけでは寂しいので写真も撮って載せるようになった。私の住んでいる地域はみなさんが園芸にものすごいパッションを持っているので、花や緑は撮りきれないくらいあって助かる。高いビルが少なくて空がよく見えるのもありがた…

うずらの卵

やっと原稿用紙の前に座ることができた。1,000字くらい書けてほっとしている。このほんの少しの字数を立ち上げるのにかかる労力がすごいので、サラッと入れるようになりたい。 作家の村田喜代子氏が以前新聞で、”短編を書くのは小さなうずらの卵を産むような…

一区切り

大雨のあとにやってきた空は青さがぎゅっと濃い。心の中に吹き荒れた嵐もやっと一区切りつきそうだ。ただひたすら、4と1の健康や人生を守りたいだけなのだけれど、簡単なようで難しい。 一人の人間として生きていくことと群れの中で生きていくことの矛盾が…

羽化

嬉しいことが二つあった。一つは、もう会えないんじゃないかと思っていた友人と再会できたこと。もう一つは、書くことについて、信頼する人から強い励ましをもらえたこと。 そろそろ、殻から這い出て外の世界に出る時期なのだろうけれど、いろいろなものにう…

10歳の愛読書

今から30年前、小学4年生の時に一番好きだった本を取り寄せてみた。当時は、視力が下がるから、と母に読書を禁じられていたので、学校の図書館でコソコソと読むしかなかった。家にも学校にも居場所がなくて、江戸屋猫八と水木しげると萩原葉子だけが友達だ…

休日の朝

6時前に目が覚めたらすぐ、ノートを開いて思いつくことを書く。ブログやFacebookに書き込みをして、予定を確認したり、考え事をしたり。ひと段落したら近くの公園まで歩いていき、ほんの5分だけゆっくり走ってまた歩いて帰ってくる。走る人、犬の散歩をする…

活字断食明けに買った本

一週間本を読まなかったので、本屋さんに駆け込んで本を買った。 吉本ばなな『とかげ』新潮文庫、1996 欲しいなと思っていたら、お店入ってすぐの平台に置いてあって目があって驚いた。「田所さん」が入っているとずっと思い込んでいたのだったが、それは『…

活字断食終了

一週間の活字を読まないチャレンジが終わった。前半は大丈夫そう、と書いたけれど、半ばあたりから辛かった。禁断症状が出てきて、Googleのサジェスト記事とかSNSのニュースの見出しだけ開いて(ほんとはダメなんだろうけど)ぼんやり見てしまったり、コンビ…

言い訳

ふと気づくと、子どもたちの夏休みが始まっていた。以前は他のところに預けていたけれど、いろいろあってなるべく一緒に過ごすようにしている。それは、考えた上での自分の選択だからいいのだが、なぜかいつも、始まってから気づく。「あ、自分の時間が少な…

30日

今日で30日間連続でブログを更新することができた。自分で決めたことを毎日続けるなどということは、今まで生きてきた中で一度もなかったと断言できる。どうしちゃったんだろう、わたし。大丈夫かな。 とりあえず、自分で自分をほめるために、すてきなものを…

おしゃべり

友人が主催するオンラインでのおしゃべり会に参加した。顔見知りの人も初対面の人もいたけれど、最近の仕事の話、”職業柄ついやってしまう癖”、好きなドラマ、芸能人のことなど、へえ〜と思ったり、笑ったり、楽しい時を過ごすことができた。 家族以外の人の…

活字断食中間報告

一週間活字を読まないことにして、今、半分くらい。思ったより辛くなく、気づいたことがいくつかあるので書いておきたいと思う。 本を読まないのは意外と大丈夫。一冊だけ読んでいいと自分で決めた本があるので、取り寄せてスマホやタブレットにもダウンロー…

異国の元嫁

昔むかし、小さな村があった 女はみんな男にどこからか連れてこられ 子どもを産んで家族の世話をして畑仕事もした 女の暮らしは大変だったけれど 女たちはよりそいあって生きていたのでなんとかなった 女の中に異国から来た嫁がいた 目も肌も髪も全部の色が…

アナザーエナジー展

www.mori.art.museum 行ってきた。 以下、強い印象を残したアーティスト ・リリ・デュジュリー ・ベアトリス・ゴンザレス ・カルメン・ヘレラ ・三島喜美代 わたしは鉄と陶のアートが好きで、 シンプルな表現にときめくんだなという発見があった。 そして、…

活字断食

訳あって、今日から1週間、活字を読まないことにする。 読まないもの ・新聞、本、雑誌、メルマガ、ネットニュース、各種 SNSなど、細切れ時間にダラダラ読んでいたものをやめる ・テレビ、Netflixも見ない(ただし、家族が見ているものは自分が見ないだけ…

注文の多い宅配便

保育園のお迎えから戻って郵便ポストを開けると、宅配便の不在票が入っていた。 舌打ちしたい気持ちを抑え、手の甲でひたいの汗を拭う。「お外で遊ぶ」と騒ぐ2歳児を玄関に入れ、黄昏泣きの始まった0歳児を抱っこ紐ごと揺らしながら、三和土に立ったまま電…

夢の空間

4歳の1と散歩をしていたら、彼にとって夢みたいな空間が出現した。ヘンゼルとグレーテルがお菓子の家を発見した時くらいのインパクトではなかろうか。どの金魚もブリブリっと育っていて、カエルは楽しそうに泳いでいる。右奥には、見えづらいけれどもサン…

居酒屋

仕事の早く終わった男が、なじみの居酒屋をのぞいた。先客は見知らぬ女が一人だけだった。カウンターを挟んで店主と親しげに話している。 「こちらのお客さん、占い師なんだってよ。お前の悩み、聞いてもらえばいい」 店主がにやつきながら男に話しかけてき…

朝は南の窓を開けて朝陽とスカイツリーを眺める。 昼は東の窓を開けて大きなクスノキの葉が揺れる音を聞く。 夕方には西の窓を開けて寺町の甍に夕陽が落ちるのを待つ。 一つの場所にいられるよろこびと落ち着かなさをかみしめる。 部屋の中にはいつも自由が…

マジメ保険

デビューした先輩の小説を、やっと読むことができた。うらやましさと情けなさでなかなか手に取ることができなかったけれど、最後まで読めた。面白かった。登場人物ひとり一人のモデルになったであろう人も知っているので、「この人のこの感じを誇張して書い…

なまはげ

かわいそうな人を見ると、いたたまれなくなってしまう。罪悪感が強くなって、自分だけが楽をしているような気になって、何かできるまで落ち着かない。 昔、ある人にその気持ちを話したら、「人をむやみに憐れむことは失礼なことだ」と言われた。おなかのあた…

共通点

夕暮れ色に染まる表参道の交差点で、女が信号待ちをしていた。隣に立つ人の顔をふと見上げると、三年前に別れた男だった。女は懐かしさが抑えきれずに声をかけた。 「久しぶりだね。元気だった?」 男は目をまるく見開いたあと、女の目をじっと見て答えた。 …

焦る

書きたい気持ちをやっと取り戻したのに、やらなければいけないことが多くて焦る。新しいストーリーをゼロから立ち上げるには時間とエネルギーが足りないので、3年前に書いたアイディアやシナリオを見直してみた。 目も当てられないくらいひどいかなと覚悟し…

朝顔

紫陽花の季節が終わって寂しいけれど、梅雨から梅雨明けくらいまでが朝顔の開花のピークなんだそうだ。子らの送り迎えの時に見るのが楽しみ。 8月3日から始まるこちら、行ってみよう。 www.fashion-press.net

今月も書けた

先月、久しぶりに短い小説を投稿できたと書いたけれど、今月分も書くことができた。うれしい。今日最後の見直しをして投稿しようと思う。毎月出す、と決めてしまうと出してないことが落ち着かなくなる。すっきりしたので、今月の残りの時間は3か月先にあるも…

土曜版偏愛

前回は夕刊の読み方をご紹介したので、今回は朝刊の中で一番好きな土曜版について書きたいと思う。土曜日の午前中にゆっくり読書欄をチェックして、次に買う本の目星をつけるのが週末のお楽しみだ。 まず、別刷りの「NIKKEIプラス1」から広げて「なやみのと…

本の虫の夕刊案内

昨日お知らせした通り、わたしが100%自分だけに向けて、日々の読書を盛り上げるために新聞をどう読んでいるかをご紹介したいと思う。例は7月1日(木)の日経新聞夕刊。 まず、おしりの12面をチェック。木曜日は著名人や文化人が1月交代で「読書日記」を書…

わたしと新聞の20年

読書好きにとって、新聞はなくてはならない相棒だと思う。新刊のお知らせをしてくれるし、事件があれば関連した過去の本も教えてくれる。作家もインタビューに答えてくれ、著名人の書評を見ると「この人がこんな本を読むんだ!」と意外な発見があっておもし…

路地

むかいの家に赤ちゃん生まれた 春にうえたプチトマト苗ぐんぐん ぽろぽろぽろぽろ青黄赤 見とれているうちぽろっとでてきた うちの子たち育っている 自粛ででてきたアボカド芽わさわさ はみがきしながら匍匐前進 ばかみたいに食べている 隣の家のおばあちゃ…