読むのも書くのも暇な人

考えていることや読んだものについて書いていきます。

わたしと新聞の20年

 読書好きにとって、新聞はなくてはならない相棒だと思う。新刊のお知らせをしてくれるし、事件があれば関連した過去の本も教えてくれる。作家もインタビューに答えてくれ、著名人の書評を見ると「この人がこんな本を読むんだ!」と意外な発見があっておもしろい。

 

 二十歳くらいから日経新聞を購読しているが、最初は意味がわからなくてざっと読んだらバイト先の先輩にあげていた。就職して忙しくなり、まったく読めなくなったので、家の床に絨毯みたいに敷き詰めていたこともある。保温効果抜群。しばらく取らない時期もあった。山あり谷ありの15年間があって、ここ5年くらいは長年添い遂げた夫婦のような関係になってきた。

 

 新聞には、多くを求めない。「世界情勢について理解して話したい」「経済について詳しくなって会議で優位に立ちたい」「株で儲けたい」「政治を語れるようになって誰かを威嚇したい」などなど、下心満載で読んでも、何も頭に入ってこなかったからだ。そもそも、それらのテーマに興味がないのに、ええかっこしいで読んでもわかるはずはない。

 

 それよりは、わたしは読書が大好きだから、自分がいかに極上の読書タイムを過ごせるか、そのための情報収集やモチベーション維持のために読む。同時に自分の「好き・嫌い」を鈍らせないトレーニングも兼ねている。また、ある一つの事象について複数の人の意見を並べて読みたいときにも欠かせない。

 

 明日は、わたしがどんな風に新聞を楽しんでいるか、2021年7月1日(木曜日)の日経新聞の夕刊を例にご紹介したいと思う。わたしにとっては、朝刊より夕刊の方が本関連の記事が多くてありがたい。ではまた明日の早朝にお会いしましょう!