鬼について考えることが止まらない。
前回書いた「鬼の嫌なところ」だけど、
誰しもこういう面の濃淡はあるし、
仕事では出さないけど近い人に出してしまったり、
弱っていたり体調が悪かったりするとそうなったり、はある。
だれもが鬼を隠し持っていると思う。
わたしが嫌いなのは、鬼を自覚も、隠そうともしないデリカシーのないタイプだ。
そういうタイプはたいてい、わたしにとって「話がつまらない」人である。
最初は話題豊富で楽しい。でも、何回も会うとネタがつきてしまい
空っぽの中身が見えてしまう。そして、同じ話をくりかえす。
わたしは飽きてしまうので、そっと逃げようとすると、
背中に思い切り罪悪感を植え付けてくる。
「話の面白さ」という主観的なものさしで他人を断罪するわたしこそ鬼だ。
でも、思ってしまうのだ。
「このわたしをここに留めておくのだから、さぞ面白い話をしてくれるんでしょうね」と。