読むのも書くのも暇な人

考えていることや読んだものについて書いていきます。

好きになる瞬間

わたしは吉本ばなな作品の読者で、中でも好きなのは短編とエッセイだ。 エッセイは世に出ている(紙・インターネットを含め)ほとんどを 読んでいると思う。 エッセイの中によく、”ワイルドな姉”のハルノ宵子氏が出てくる。 パチンコでハトを撃ち落としたり…

エッセイ

学生時代の部活動で周年誌を作るそうで、 「現役時代の思い出」をテーマにエッセイを頼まれて書いた。 あの時期になりふりかまわずエネルギーを放出できる場があり、 そのあと一生会えなくなったとしても、場を共有した「誰か」がいたことが かけがえのない…

43歳

あと10分もしないうちに43歳になる。 先週、足に怪我をしてしまって、1週間外に出ていない。 落ち込むかなと思ったが意外と平気だ。 山本直樹の『ありがとう』を読んだら、 『逆噴射家族』が観たくなり、ネットで知った”『ブレイキング・バッド』の製作者が …

知らない人を殺す夢

「知らない女性を殺してしまった」と悩む夢を見た。 夢の中ではなぜか誰にも知られていなくて、 自首しようか、このままお墓までもっていこうか迷って 「もうどうでもいいや」とゴロゴロしたところで目が覚めた。 インターネットで調べてみると、 「知らない…

鬼が止まらない

鬼について考えることが止まらない。 前回書いた「鬼の嫌なところ」だけど、 誰しもこういう面の濃淡はあるし、 仕事では出さないけど近い人に出してしまったり、 弱っていたり体調が悪かったりするとそうなったり、はある。 だれもが鬼を隠し持っていると思…

鬼の研究

近くにいる鬼の、なにが自分にとって嫌なのか考えてみた。 機嫌で周囲をコントロールしようとする 温度や環境、社会システム、自分の体調、他人の気に障る部分、やらないといけないことなどあらゆることに対しての文句を垂れ流す。 突然怒鳴ったり、ねちねち…

人のせいにする鬼

鬼たちにされて嫌だったことをつらつら思い出している。 みな、判で押したように「人のせいにする人」だった。 やりたいことがあっても、自分で行動を起こすことはせず 「あなたが誘ったからやった」「あなたがすすめたから受け入れた」と なぜかわたしに責…

鬼の首を増やさない生き方

これからの人生、天敵や鬼を引き寄せないよう、遠くにいる友人と作戦会議をした。 友人が「鬼と二人きりにならないようにする」と言っていて、確かに、と思う。 友人も鬼にピンポイントで狙われやすいので、苦労が多い。 「これからは、変だな、と思ったらす…

天敵の数は勲章の数

ここ一年くらい抱えていた人間関係の悩みを思い切って友達に話す。 話しながら、「ああ、これもやっぱりいつものパターンだ」と気づく。 なぜこうも毎回毎回飽きもせずに同じことをくりかえしているのか。 我ながらすごいな、と呆れを通り越して笑えてくる。…

アリ・スミスの『秋』を読んだ。 www.shinchosha.co.jp アリ・スミスの本はいつも最初は「?」となるのだけれど、 じりじりじわじわ引き込まれていく。 この本も、とても変わった恋の話だ。 主人公の女性は、とてもとても歳の離れた元隣人で今寝たきりの老人…

黄色い壁紙

病短編小説集を読んでいる。 www.heibonsha.co.jp まだ途中なんだけど、シャーロット・パーキンス・ギルマンの『黄色い壁紙』の迫力がすごい。1892年出版の、産後うつになった女性がおかしくなっていく話なんだけど、わたしには夫や周りの家族がおかしいよう…

募金

能登半島地震、被害の大きさに毎日驚き、胸が痛い。 お正月からこんなにつらいことが起きるなんて。 すぐに力になれればと思い、 すでに被災地に入っているボランティア団体に 家族4人で募金する。 一人でも早く、多くの人が助かりますように。 ngo-kyodo.o…

混ぜない

ある人がわたしのことを思いやってくれていたことを人づてに聞く。 本当の気持ちを押し隠すと、よく気づくやさしい人を心配させてしまうんだよな。 正直に生きることは誠実に生きることなんだと思う。 今年の目標は問題を混ぜないこと。 好きなことに嫌いな…

残酷な神が支配する

shogakukan-comic.jp 『残酷な神が支配する』(萩尾望都)やっと読めた。 作中、クリスマスから年明けにかけて重要な事件が起きるので、 年末年始に読むのにふさわしかった。 あまりにも苦しく、切ない物語で、 若い頃に手にとったとしても受け入れられなか…

心にとまった記事

・新聞で知った劇作家の鄭義信氏。この方の書くエッセイが好きだ。 その時々で見上げる空のことがよく文章に入っている。 立っていても座っていても山にいても街にいても 風景丸ごと目に入ってくるようで、いつもすごいなと思う。 www.nikkei.com ・作家の町…

あけましておめでとうございます

ずいぶんほったらかしてしまったこのブログですが、定期的に訪ねてくださる方がいてありがたくも申し訳ない気分。なにもお出しするものがなくてすみません。 こんな過疎地に来てくれる方がいるんだ、もの好きだな、と思う。わたしにも、勝手にネット上で知っ…

五月 その他の短篇

小池昌代氏が日経の読書欄でアリ・スミス『五月 その他の短篇』の書評を寄せていた。わたしの好きな作家がわたしの好きな作品について論じているのを読める、なんという幸せ。 www.nikkei.com 故郷(スコットランド)を持った作家 とか 作家の孤独と読者の孤…

くたかけ

小池昌代作品を初めて読んだ。 一ページ目から不穏、不穏のオンパレード。 登場人物全員癖あり。小磯がもう…母娘関係が… とぎれとぎれで読んだのだけど、読んでいない間もふと「あの人たちどうなっちゃうんだろう」と気になって戻るの繰り返しだった。 地の…

今年は

ハンナ・アーレントを読みたい。 まずは漫画・映画から挑戦してみようと思う。 www.msz.co.jp www.cetera.co.jp こちらも読みたい www.nippyo.co.jp 祖父が満州で受けたトラウマは孫のわたしに確実に影響していて、それを自分の中で整理しないことには自分の…

わかってもがまん

相手の「言ってほしい」「やってほしい」「察してほしい」「かまってほしい」などなどを察知しても、反射で動かないでぐっとがまんする。積み重ねていけば、できるようになるそうなのでやる。

BIGばぶ

体調もよくなり、5と話し合いもし、なるべく人の手を借りようと心に決める。いつものファミサポさんが頼めて一安心。あとはシッターさんの予約。わたしも5もまったく余裕なく、途中まではお互いを責めて険悪な話し合いだったけど、お互いよく踏ん張り、大…

地獄のループ

年末からここまでずっと、わたし、4、1、誰かの体調が悪い。5だけがピンピンしていて、一週間おきに残りの三人が熱を出している。辛い。 中でも、この三日間は本当に辛かった。1が胃腸風邪でずっと休んでいて、疲労もイライラもピークのところでわたしと…

おならの帝王

1が最近、自分のことを「おならの帝王」と呼ぶようになった。本人の中では、おならを出したいタイミングで自在に出せるかららしい。他人とか時間とかお金とかを独り占めしてコントロールしようとしてくる人は厄介だけれど、自分のおならくらいならご自由に…

ご先祖さまのお仕事

4が「また視力が下がった」としょんぼりしている。 作ったばかりのメガネを買い替えてやらなければと思いつつ、「わたしも5ちゃん(4の父)も、4人のおじいちゃんおばあちゃんも、わたしの妹も、5ちゃんの弟も、みーんなメガネだよ。わたしのお母さんの…

生存戦略

今日も朝から4のマイペースっぷりにクラッとする。何回言ってもゴミを床に捨てる、着替えの途中でふと見ると下着のまま踊っている、準備をせずに漫画を読んでいる、習い事は仲良しの子が行く日じゃないと行かないとごねる、登校班に遅れるよというと「遅刻…

執着

久しぶりにブログを書いて、自分にとっての長年の謎が解けた気がした。わたしは、父と母にとって”親”だったのではないか。かれらをいつもなだめ、おだて、機嫌をとっていた。通院しなくても処方される精神安定剤であり、無料のカウンセラーだった。だから家…

幼さ

1の幼稚園最後の運動会が終わった。年少の時は競技に一つも参加することができず、耳を塞いでずっとうずくまっていた1。そんな1が、応援団のセリフを大きな声で発し、複雑なダンスに組み体操、最後はリレーをやりきり、別人のように成長した。紅白対抗戦で…

夢の変化

ほぼ1年ぶりに”卒業できない夢”を見た。これまでずっと、ストレスがたまると見る夢の定番だった。1年も見ていなかったんだということに驚く。 moderusangakoronda.hatenablog.com 現実のわたしは40代2児の母だけれど、夢のわたしはまだあの女子寮で生活し…

近況

近所の古本屋さんに久しぶりに行く。ルシア・ベルリンの『すべての月、すべての年』を購入。 エルパソが近づいて、列車は速度を落とした。 という一文から始まるのだけれど、最近『ブレイキング・バッド』を観なおしたところだったので、「エルパソ・・・ハ…

特性

1には発達障害がある。 最近、周りとの関わりで疲れることが多い。1に困りごとが起きていろんな本を読んだり、通院などプロの意見を聞くうち、私のこれまでの人生、身近な人に発達障害が多かったことに気づいた。当事者はあまり問題を問題と思ってないので困…