活字断食中間報告

　一週間活字を読まないことにして、今、半分くらい。思ったより辛くなく、気づいたことがいくつかあるので書いておきたいと思う。

　本を読まないのは意外と大丈夫。一冊だけ読んでいいと自分で決めた本があるので、取り寄せてスマホやタブレットにもダウンロードして、ランチの待ち時間とかお風呂の中とか寝る前のちょっとした時間に読んでいる。何回読んでも発見があるので、アンダーラインを引いたりしている。日頃、無制限に読みたい本を読んでいるので、１週間くらいは一冊をおともに過ごせそう。

　新聞を読まないのは少し胸が痛む。まだ開いていないカチッとした質感の束をしまうときが切ない。日曜日のお楽しみ、クロスワードパズルは、今、５とケンカして口をきいていないのでできない。怪我の功名か。でも、一週間終わって、溜まった新聞を読むのが楽しみ。

　ドラマなど映像を見られないのも、平気かも。これまで、一人の時は洗濯物や洗い物のついでに流し見していたけど、なくてもできる。続きが気になって家事が終わっても見入ってしまったりしていたので、家事だけに集中した方が早く終わるのかもしれない。また、週末などは５とお気に入りのドラマシリーズを一つずつ見直していたのだけれど、やっぱりケンカしているので観れない。これが、引き寄せってやつか？　本当にお気に入りで、集中して観たいし、たくさん発見を貯めて話し合いたいので、無事に仲直りしてからのお楽しみとしたい。

　思ったよりも苦しいのが、スマホのジャンクな情報を見られないこと。今、子育て中なので、細切れの待ち時間が結構あるのだけれど、そういう時はスマホでラインの返信したついでにニュースを確認して、なんだかよくわからない記事を読んだり、天気予報を確認したついでにブックマークを開いてその記事を読んだらダラダラと下に付いている広告の服を眺めたり、調べ物をしたついでに、グーグルがサジェストするゴシップを読んでぼんやりしたり、そういう時間が多かったことに気づく。見られないとちょっとイライラする。

　しかし、やっぱり見なくてもいいというのもわかる。見なければ時間が取られないからやることも捗るので。事実、４と１を迎えに行ってから寝かしつけるまで、スマホを触らないでやったらスムーズだった。疲れるとつい、何か好きなものをサッと読んで元気を出そうといじるけど、結局何も得るものがないまま時間だけが過ぎているから。スマホは本当に便利だけど、吸い取られるものもすごい。何か、アルコールとか薬とか糖分とかギャンブルとかに近いものを感じる。付き合い方が、距離が大事。

　活字の代わりにお花で目を楽しませることにしている。写真は４が選んでくれたプチブーケ。今までは、家にあるグラスを花器の代わりにしていたけれど、専用のものを買ってみた。きのこベースといって、球根なんかを水耕栽培するときに使うらしいのだが、普通にお花を活けてもいいんだって。かわいいね。