読むのも書くのも暇な人

考えていることや読んだものについて書いていきます。

活字断食終了

 

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 一週間の活字を読まないチャレンジが終わった。前半は大丈夫そう、と書いたけれど、半ばあたりから辛かった。禁断症状が出てきて、Googleのサジェスト記事とかSNSのニュースの見出しだけ開いて(ほんとはダメなんだろうけど)ぼんやり見てしまったり、コンビニの雑誌売り場で表紙を眺めて動けなくなってしまったり、音楽を聞くのは大丈夫だからyoutubeを開いていたら、アーティストのインタビューになってしまって、言語外のことまでいつもよりわかってしまって慌てて閉じたり。

 

 読まないでいると、濫読したい気持ちはなくて、それよりも、今まで読んだ特定の本、観た映像が恋しくなってその内容を思い出して気持ちを落ち着けている。この期間に思い出した作品は自分にとって大切なものなんだろうなと思う。ちなみに、カズオ・イシグロの『忘れられた巨人』と岸本佐知子訳の本いくつかと、吉本ばななの『とかげ』が読みたい。『とかげ』は20年以上前に読んだきりなんだけど、無性に読みたい。映画はデヴィッドリンチの『マルホランドドライブ』が観たい。何回も観たけれど、今観たらいい気がする。

 

 この一週間、自分にとって大事なんだけれど対応するのに難しいことがいくつかあって、さみしいな心細いなと何回も思った。こういう時に本や映像が心を温めてくれていたのだな、と実感する。その場しのぎに無料の手軽なものに手が伸びがちだけど、栄養のないお菓子みたいなもので瞬間ごまかされるだけなんだなと思う。たまのジャンクフードも必要だから全否定はしないのだけれど。

 

 そして、数は少ないけれどとても大切な友人たちとのメッセージのやりとりに助けられた。ありがとうございました。