学生時代の部活動で周年誌を作るそうで、
「現役時代の思い出」をテーマにエッセイを頼まれて書いた。
あの時期になりふりかまわずエネルギーを放出できる場があり、
そのあと一生会えなくなったとしても、場を共有した「誰か」がいたことが
かけがえのないことだったのだなと感じた。
それは、あの二十歳前後の時期でなければだめなのだ。
なんでなんだろうと呆然としてしまう。
エッセイを提出してみて、なぜだかわからないけれど、
自分のことを書く気力が湧いてきた。
他人の何かをうらやんで自分を変えようとしたり、
ある一つの考えを唯一の解だとすることに限界がきた。
自分の中にあるものと、自分を通してみるものにしか
興味が持てないことに気づいてしまった。
わたしは面白いことが好きで、自分の審美眼には自信がある。
わたしが面白いと思うことを書き始めようと思う。