不満
カウンセラーさんに2週連続で不満を伝えてみた。
「なんでも言って大丈夫ですよ」と言われたので、ずっと溜めてきたものを吐き出してみた。あの療法をやるのが嫌だとか、子どもの頃のことを思い出すのが辛いとか、あなたはこんな風に私のことを思っているのではないか、それは心外だ、将来こんなプライドの傷つくようなことが起こるのでは、などなど洗いざらい言った。
落ち着いて自分の外に出してみると、「こりゃー単なる言いがかりだな」とか「思い込み」「被害妄想」とわかることが多い。その中から、答えが必要なものをカウンセラーさんが丁寧に説明してくれて、それで拍子抜けするぐらい気持ちが収まった。
今までの自分のプライベートな関係では、不満なんてそもそも言えないどころか感じることさえ禁じられ、無理やり喜びに変換していたり、どんなに泣いて叫んで伝えても100倍怒鳴られたり、「そんなこと気にするなんておかしい」と笑われたり。不満なんて抱いていいことはなかった。普通の声ではかき消されていたから。
私の幼い子どもに普通のトーンで何かを伝えて、わかってくれたときの驚きは忘れられない。わからないだろうと思いながら一応「〇〇したくないから、●●してね」と言ってみたら通じた。怒りとか命令口調でなくても、まともな関係だったら通ることもあるんだ、と驚いた。もちろん通らないこともあるが。
そうなんだ、本来はそうなんだと思ってカウンセリングでも試してみても同じだったから、今までどれだけよくない関係に身をおいていたのか、ということがわかる。これからは、不満を持ったら「普通のトーンでも言えそうだし伝わりそう」って思う関係を選んでいきたい。押し殺すか絶縁するかの二択しかないのは疲れる。
人間関係って周りの大人たちから学ぶものだけれど、わたしは父の仕事の関係や母の特質から、ものすごく変わった母から間違った彼女独自のルールのものでしか教えてもらえなかった。そりゃー苦しいはずだよなと思う。大人になってからルールの書き換えをするのは骨が折れるけれど、残りの人生を大切に生きるために一つひとつやっていこう。