読むのも書くのも暇な人

考えていることや読んだものについて書いていきます。

年賀状

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 メッセージカードは好きだけれど、年賀状は苦手。年賀状を書くとなると、母の不機嫌や両親の喧嘩がまた思い起こされる。ある年は、父が自らの実家へ一番に書き始めたと言って、母が怒り狂って拗ねた。「この私の実家から真っ先に書いて然るべきなのに」と。それ以外にも、毎年何かしら年賀状が原因で家庭内が荒れるので、書いてもまったく楽しい気分になれない。

 

 憲法で保障されている通信の秘密を侵している母は論外だけれど、なんでそんなに怒ったのか最近思い当たることがあった。母は自分の実家に金銭的に援助されていたのではないかなと思う。父にはだいぶ借金があったみたいで、母はほとんどお金をもらえなかったと言っていたので。

 

 穴がたくさん空いたザルみたいな母なので、「自分の実家が援助してくれている!」と具体的に威張りそうなものだけれど、それは口に出さなかったのは父への愛なのか気遣いなのか。自分の両親というおそらく特殊な例しか身近になかったので、愛とは執着とか支配に思えてしかたない。関係性とか概念への固執

 

 自分の年賀状はほとんど書かなくなっても、こども同士の付き合いがあるので出したいと言ってくれた人たちに1の分をボチボチ代筆する。4はもう宛名も書けるようになった。4や1にとっては、お正月や年賀状が温かい思い出になりますように。いや、自分こそ、楽しい思い出に塗り重ねることができますように。