軌道修正
ある地域の文学賞に投稿しようと思い、募集要項を読み込み、過去の受賞作をいくつか研究した。けれども、どの受賞作もそれほどよいとは思えなかった。きちんとした出版社が後援をしていて、有名な作家が審査をしているのに、不思議だった。
応募するときはいつも同じことをしていて、好きなタイプではない受賞作でも「ここがよかったんだな」と思うし、一つ以上は必ず嫉妬するほどすごいと感じる作品があるのだけれど。5に話してみると「何か公的な予算の消化なのでは?」と言われてそうなのかもな、と思う。
一応その賞に向けてアイデアも浮かんだので粘ってみたけれど、考えれば考えるほど気分が落ち込んでくるのでやっぱりやめることにした。こういうのを、縁がなかったと言うのかな。貧乏性なので、ちょっとしたアイディアすらも捨てるのがもったいなくていじいじしてしまう。たくさん書いては削る、という作業ができない。必要なものしか書きたくない。プロット100本ノックとか、無理。
気を取り直して、毎月出すと決めている投稿に取りかかった。2割書けたので、あとは自然に進むのに任せてみる。おもしろいかどうかはわからないけれど、とにかくやる。自分の機嫌をとるのが本当に大変。あの手この手であやして、パソコンの前に引っ張り出すのまでが一苦労だ。
写真は初めて行った近所のカフェからの眺め。スカイツリーが隠れているので探してみよう。