読むのも書くのも暇な人

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そういうことだったのか

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 少し前、仕事でけっこう揉めた。わたしは自分の担当の仕事を、ボスに相当する人と2人で連携しながら進めていた。すると、私より役職が上だけれどチーム外の人が「勝手に進めるなんてありえない。あなたの指示でボスが動いているのもおかしい。まずは自分を通せ」とものすごく憤慨して妨害してきた。

 

 おかしいなとは思ったけれど、組織ごとにやり方は違うし、なんとか妥協点を見つけてその場は納めた。腑に落ちない気持ちがずっとあってモヤモヤしていたのだが、最近ネットで見つけた記事で「そういうことだったのか」となった。その記事がこちら。

business.nikkei.com

国ごとにリーダーシップや意思決定の方法にグラデーションがあるという話で、これは記事中に使われている図なのだけれど、

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 この図で言うと、自分とボスは米国くらいの平等主義(その企画の中ではお互い対等)、トップダウン型(担当チームにボスがいるから合意が取れたらすぐ全体に協力の要請をしていた)で動いていたのだけれど、横槍を入れてきた人は完全なる日本ポジションで、階層主義(自分より役職が下の人が指示したりボスを動かすのはありえない)かつ合意形成型(全体の意見をじっくり聞いて進めないといけない)だったんだなということがわかった。

 

 そう考えると、今までも、自分より年下の人たちでスタートアップやベンチャーの人たちと仕事をするときはこの図の左り寄り傾向で、話も早くてスムーズだな〜と思っていた。そして、自分より年上で割と老舗な会社の人たちと仕事をするときは、意見ばっかり要求される割に、決定が遅くて何度も会議に呼び出され、決まった時には納期が詰まってバタバタで、でもあまり手伝ってももらえず辛かったなあ、と思う。

 

 時代や業種によってやり方は変わるので、絶対の答えはない。でも日本の労働時間の長さ、会議の多さまとまらなさは問題であり、その一因である階層主義をそろそろ手放すべきではないかと政治を見ていても思う。トップダウン型は有事には限定的に必要だと思うけど、通常は平等主義にして、もっと若い人が意思決定に関われる方がいいなあ。

 

 この5年、10年で仕事のやり方はだいぶ変わってきているので、より良い方向にいくことを願う。