シェイクスピアに接近
昨日の夕刊で、ちくま文庫から松岡和子訳の「シェイクスピア全集」が
出たことを知る。
戯曲を読むのが苦手なのでシェイクスピアは敬遠していたのだけれど、
「読み比べしてみては?」と『リチャード三世』を翻訳者4人分貸してくれた方がおり、その中でも松岡訳が最もしっくりきた。だから買ってみようかなと思う。
記事のインタビューで松岡氏は、37戯曲すべてを訳してもなお、シェイクスピアの本音は分からない、「分からないから、やりたくなる」と語っていた。
そういえば、作家の吉本ばなな氏も、エッセイかなにかで、本当にたくさんの人に会ったけれど、人間は分からないということだけが分かったと書いていたなあ。
シェイクスピアも人間のことが分からなくて、呆然とする日があったんだろうか。