読むのも書くのも暇な人

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カブトムシセラピー

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 4の幼稚園ボーイフレンドママが遠慮がちに「よかったらカブトムシをもらっていただけませんか?」とメッセージをくれた。1が昆虫大好きだから身請けしたいけど、育てたことないしなあ、と迷う。1がずっと張り付きそうだし、死んだら泣いて大変なことになりそうだし。

 

 5に相談したら、飼ってもいいというのでハウスの準備を頼む。量販店で安上がりに済ませると思っていたら、カブトムシやクワガタの専門店に1と行って一式揃えてきてくれた。珍しいカブトムシや高価なクワガタもたくさん見せてもらえた、と興奮している。

 

「本当は、カブトムシ飼うのは、怖いなと思ったんだ」と5は言う。子供のころ、弟(8)といっしょに昆虫や小動物をたくさん飼っては死なせてしまった。今みたいに情報もないから、餌も世話もうまくできなくてどんどん弱って臭ってくるし、死んだら8がオイオイ泣くし、でもまた我慢できなくなって飼うし、ちょっとしたトラウマだったようだ。子供たちに、あんな悲しい思いをさせるのは忍びないと思ったらしい。

 

 その気持ちを昆虫ショップのブリーダーさんに話してみたところ、「生き物はすぐに死んでしまうものだ、と知ることも子どもにとって大切な経験ですよ」と言ってもらえて勇気が湧いたという。初対面の人への5の心の開きっぷりがすごいが、世界中の昆虫を相手にしているブリーダーさんの言葉はなるほど説得力がある。5のトラウマを癒してくれて感謝だ。

 

 おすすめの道具や餌を揃えても意外と安くて、飼い方のコツもしっかり教えてもらえて、結局はお得だったみたいだ。お友達からは、カブトムシのつがいとコクワガタをもらえたので、うまくいけば幼虫が生まれるかもしれない。

 

 ハウスに入れてみると、三匹ともものすごい勢いで土の中に入ってしまって、日中はまったく姿を現さない。ゼリーは減っているので、生きてはいるみたいだけれど、どれかは死んでいてもわからない。こんなに飼ってる実感がないものだとは思わなかった。ゼリーをあげるのを忘れないようにしなくては。